客観的な資料を参考に効果があるサプリメントの選び方を紹介します

ヒアルロン酸の役割とひざ間接痛への効果

ヒアルロン酸は潤滑材でクッションの役割も

ひざ関節の構造 軟骨と関節液の役割で書きましたが、ヒアルロン酸が含まれた関節液が潤滑材の役割をしてしています。
更にヒアルロン酸は上下の関節同士が接触しないようにクッションの役割もしているのです。
下記「RICHBONEー軟骨とは?ヒアルロン酸ってどんなもの?」がとても解りやすく説明しているので引用しました。

ヒアルロン酸は関節面が接触しない様に押し広げる

ヒアルロン酸の 多くは、関節の内面を覆っている滑膜の細胞が、関節液とともに産生してできます(図参照)。関節を曲げる、関節を踏みつけて圧迫する、などの際にヒアルロ ン酸は、関節軟骨の表面と表面の間にできたひだ由来の間隔に挟まり、大きな分子が圧縮されます。ヒアルロン酸が圧縮されることで、関節面を接触しないよう に押し広げる働きをしています。このようにして関節軟骨の表面を摩擦により擦り減るのを防いで、生涯にわたり使いやすい状態に保ち続けています。
軟骨とヒアルロン酸の関係
RICHBONEー軟骨とは?ヒアルロン酸ってどんなもの?」より引用
(監修 / 林先生:東京都リハビリテーション病院 院長 )

ヒアルロン酸は分子量100万以上の巨大分子

上記にヒアルロン酸の役割を解説しました、
ヒアルロン酸のサプリメントを語るうえで、ヒアルロン酸とはどの様な物質なのかがとても重要なので解説していきます。

ヒアルロン酸(ヒアルロンさん、英: Hyaluronic acid)は、グリコサミノグリカン(ムコ多糖)の一種。学術上はヒアルロナン(英: Hyaluronan)と呼ぶ。

二糖単位が連結した構造をしている。極めて高分子量であり、分子量は100万以上になると言われている。ヒアルロン酸 – Wikipediaより

ヒアルロン酸を調べていると糖・分子・消化吸収についても少し理解しなければならないので下記に解説をします。分子量は100万以上がキーワードになりますので覚えておいて下さい。ちなみに分子量に単位はありません。

糖とは

一般的には炭水化物(糖質)と同義とされることが多いが、厳密には糖は炭水化物より狭い概念である。糖質化学、分子生物学などでは炭水化物の代わりに糖質ないしは糖と呼ぶ場合が多い。糖 – Wikipediaより

糖の分類

単糖は糖類の最小構成単位である

単糖の2分子がグリコシド結合により1分子となったものを二糖といい、単糖3分子が結合したものを三糖という。単糖2分子 – 20分子程度が結合したものをオリゴ糖という。さらに多くの単糖が結合したものを多糖という。糖 – Wikipediaより

ヒアルロン酸を消化吸収する過程

ヒアルロン酸を経口摂取した場合、口から入り胃を通過し小腸で糖に分解され吸収されます、つまりヒアルロン酸が、そのまま吸収される訳ではありません。

経口摂取で吸収出来る分子量は500以下が理想 ヒアルロン酸は吸収されない

経口摂取で吸収出来る分子量は500以下が理想な様で、1000以上でも吸収される様ですが、とてもヒアルロン酸の巨大な分子量は100万以上ではそのまま吸収されません。

低分子ヒアルロン酸は分子量が小さく吸収される!?

それに対抗した低分子ヒアルロン酸は分子量が小さく吸収されると言われていますが、仮にヒアルロン酸がそのまま吸収され血液中に侵入しても血液中のヒアルロン酸は異物としてみなされ、肝臓・腎臓を経由して尿又は便と共に排出されます。その過程は薬も一緒で「くすりのいろは│すこやかコンパス│大日本住友製薬株式会社」がとてもわかりやすいです。

ヒアルロン酸による治療と有効性

ヒアルロン酸を直接間接に注入は有効である

ヒアルロン酸を関節内に注射で直接投与する治療は関節炎の治療に有効であるり実際に医療現場でも広く使用されている。

ヒアルロン酸を経口摂取する方法はグレーゾーン、でも有効ではないとは言えない

ヒアルロン酸を消化吸収する過程でヒアルロン酸はそのままで吸収されず糖に分解され吸収される、仮にそのまま吸収されても排出されると解説しました、それではヒアルロン酸の経口摂取は有効でないと結論になりそうですが、ヒアルロン酸の経口摂取が有効であるとの報告もあります
米国在住の変形性膝関節症患者に対する経口ヒアルロン酸〔ヒアベスト(R)(J)〕の有効性の検討
しかしながらまだ十分に信頼できるデータとは言えずヒアルロン酸の経口摂取での有効性はグレーゾーンと言えます、
人間の消化吸収の過程を完全に解明している訳ではなく、有効であるとのデータも有るのですから、絶対に有効でないとは言えません、専門家も賛否両論、自分で試してみるしかありません。